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Channel: 宝の山
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[転載]生活保護受給者は216万人と過去最多を記録

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20代~50代の生活保護受給対象者が増えているにも関わらず、
日本にはこの世代のそうした貧困、生活苦が発見されにくい状況がある、という指摘はなるほどと目からうろこです。
障害者や高齢者はそれなりに救済されやすいけれど、
働き盛りの世代は、困窮から追い詰められる人が多い・・何とかしなければ
あたら尊い命が失われます。
宇都宮健児さんが講演会で、「僕は義務教育の中で生活保護の取り方、
労働組合の作り方をしっかり教育すべきだと思う」と仰っていて、
おけらはとても感銘しました。
人の命は地球より重い、と言葉で教えても子供たちに実感では伝わらない、とも。
ホームレス経験者に「なぜホームレスになったか」をこどもたちに語ってもらうことで、
同じ人間であることを知り、どうしたら救済できるのか学ぶことができる。
そういう教育が決定的に欠けている、と。
永岡さんのルポを読んで、あの宇都宮さんの言葉を思い出しました。
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永岡です、関西テレビのニュースアンカー、月曜レギュラーは経済ジャーナリストの須田慎一郎さん、今日の裏話(ウラバナ)は、働く世代の貧困問題でした。
 生活保護受給者は216万人と過去最多を記録しましたが、須田さんの調べで、この中でも20~50代の働き盛りの世代では、2001年には4.6万人であったのが2011年に23万人と5倍になっています(全体は2倍)。この間リーマン・ショックもあり、この働く世代の貧困が問題になっています。
 大阪で、40代の男性が、餓死寸前のところを助けられたのです。この方は非正規社員からリーマン・ショックで解雇され、サラ金からの借金300万円で、しかし行政に助けを求めず、追い詰められていたのです。
 須田さんの調べで、こういう働く世代は、貧困に追い詰められても、障害者、高齢者と異なり発見しにくく(高齢者、障害者には支援システムがあるのに、働き盛りの人にはない)、これが問題です。大阪でビッグイシューを売る男性、東京にいたが、大阪の母親の看病でこちらに戻り、しかし母と同居すると母が生活保護を受給できなくなり、この方もホームレスで、困っているのです。
 こういう貧困の、実態調査がなされておらず、それも問題です。
 これに対して、大阪府の豊中市では、民生委員を中心に、新聞や郵便物を配達する人、電気やガスのメーターを調べる人により貧困を発見し、行政で支援するシステムを作っています。先の、餓死寸前で見つかった人もこれで助かり、再就職が決まりました。また、育児休暇中に勤め先が潰れた人もこのシステムで助けを求められました。
 生活保護は、自立支援のためですが、日本だと失業→生活保護の他のセーフティネットがなく、生活保護をどうするか、政治家があまりに無関心と須田さんの指摘がありました。
 日本の貧困は大変なところにあり、こういうニュースの企画は貴重でした。


転載元: おけらの いつか青空 脱原発


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