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[転載]お遍路の貼り紙

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「京都新聞」 2014年4月20日
 
 
 
 
 
最近問題となっているニュースである。
 
 
記事にもあるように、世界文化遺産登録を目指している四国4県やNPO法人などにとっては、この事件は、登録にマイナスとなる可能性がある。なぜなら、世界文化遺産登録への基準は、普遍的な価値、人類の知的創造物、学術的価値、保存すべきものなど、人類にとって普遍的価値となりうるものだからである。
 
(「ユネスコ-世界遺産の登録基準」)
 
 
 
 
そのためには、世界に開かれたものでなければならない。しかし今回の一件は、偏狭的なナショナリズムそのものであり、排他的であり、普遍的価値とは真逆にあるものだからである。
 
(「四国八十八箇所霊場と遍路道世界遺産登録推進協議会」)
 
 
(「高松市」)
 
 
 
 
さらに問題とされる点は、「貼り紙問題が報道された4月上旬以降、韓国人女性の金昴先さん(56)が住職を務める徳島市の大日寺に中傷する電話が相次いだ。「朝鮮人は気持ち悪い。出ていけ」。金さんは「番号非通知で100件以上はかかってきた。夜中にもあるが、差別に負けるわけにはいかない」と語気を強める。」とある点だ。
 
 
「非通知」でなければ何も言えない。あまりも哀れである。自らの信念・考えでないので、正々堂々とは言えないのだ。隠れてしか大きな事が言えない。まったく小心者の極みである。
 
 
いつから日本人はこのような自己中心的な小心者が増えてきたのであろうか。あまりにも情けない。
 
 
偏狭的なナショナリズムは何も解決はしない。
 
 
差別は暴力であり、暴力は暴力を生むだけで、解決へは導かない。
 
 
自慰的なナショナリズムに閉じこもっているのではなく、己を見つめつつ、国際社会を見たいものである。
 
 
 
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転載元: STAY GREEN~GREENのブログ~


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