[転載]【転載】メガバンクは債権放棄を　東電解体！東電本店合同抗議

２月５日、第５回「東電解体！東電本店合同抗議」が行われ、寒風吹く中、２００人が声を上げた。呼びかけ団体の一つ、たんぽぽ舎は東電に対し、事故の収束・汚染水対策に全力を注ぐこと、柏崎刈羽原発を再稼働させないことなどを申し入れた。

経産省前テントひろばの淵上太郎さんが行動の意義を語る。「東電は、柏崎刈羽を再稼働させたい、さもないと電気料金値上げだと脅しているが、全力を上げて事故を収束すべき。事実上破綻している東電は、解体する以外に責任のとりようがない」

東電の後手後手の対応が被害を拡大していると訴えたのは、たんぽぽ舎の山崎久隆さん。「原子炉建屋内の汚染水を凍らせて外への流出を防ぐ工事が始まったが、あまりにも遅い。60兆ベクレルもの放射能が海に流れ、太平洋の真ん中の水深６００メートルで直径２～４千キロの巨大ドーナツ状の海底潮流にとらえられ、ぐるぐる回っている。福島やアメリカ西海岸だけではなく、ハワイ諸島など核実験で大変な被害を受けた人たちにも再び大きな汚染をもたらしている」

東電本店と並び立つみずほ銀行本店を指し示し、金融機関が東電と一体となって破綻処理を阻害してきたことを批判した。「東電を解体し、新会社が発電所・送電所として機能していれば、電力値上げはなく、資産の売却益で福島の人たちへの賠償も順調に進んだはず。東電への４兆円以上の貸付が焦げつくのを恐れたメガバンクは破綻処理を潰し、リーマンショック以降誰よりも利益を上げている。金融機関は東電に対するばく大な債権を放棄すべきだ。６月の株主総会に向け、東電解体と全原発閉鎖、被害者補償の追及を強めたい」