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群馬合同労働組合第12回定期大会 第1号議案 総括 (その2)

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群馬合同労働組合第12回定期大会

第1号議案 総括
第2号議案 情勢と闘いの方向性
第3号議案 方針



 
第1号議案 総括 (その2)

 
5 あらたな若い運輸労働者の結集がはじまった
 
労働者、とりわけ運輸労働者は、つながっている。闘いもまたつながりひろがる。中央タクシーのK分会長の決起は、S副分会長、T分会書記長につながり、広がり、それはまた、S副分会長を通じて群馬バスの闘いにつながり広がった。

そしてここにきて、労働組合と団結を求めた青年運輸労働者が、ブログをみて、群馬合同労組に結集してきている。

A組合員は、運送会社Bにいい話をされて就職したものの、はいってみるとまるで話がちがう。よくある話ではある。これは「求人詐欺」ではないのか?彼は労働組合のことを知り、労働組合を作りたいと勉強し、群馬合同労組にたどりついた。

Y組合員は、埼玉県三郷市に本社をおく(株)タイヘイ物流システム東松山営業所の冷凍冷蔵食品のルート配送ドライバー。一度は2年前にプレカリアートユニオンにはいり、2回の団体交渉を行っている。しかしプレカリアートユニオンは、お金になること優先で職場環境の改善の問題には冷淡と感じてケンカして脱退。その後他の労働組合にも相談加入したが、動かない。埼玉だけど入れてほしいと、群馬合同労組に加入してくれた。

二人に共通しているのは、職場を労働組合の力で変えたいという思い、ブログの記事を読んで共鳴してくれたことである。本日の大会をひとつの契機にして、さらに団結を固め、方向性をひとつにして、闘いと組織を大きく広くつなげていこう。
 
 
6 泣き寝入りせずに闘って勝利した組合員
 
  • ○○○
 
C組合員はブラック企業相手に孤立しても闘い抜き勝利した。門前抗議行動とデモでパワハラをぶっとばした。労働者が本気でたち上がるとすごいんだということを証明した。勝利と新たな出発を祝いたい。
 
  • ウベハウス東日本
 
Tさんは、とび職の労働者でウベハウス東日本で働いた。県外の現場のときには、6時前に出勤を命じられる。Tさんはケンカして会社をやめることになったが、怒りが収まらない。未払い賃金と残業代の支払いを要求して組合通告して抗議行動もやり、やっと団体交渉に応じさせるが、代理人の弁護士が出てきて、「業務は8時30分から。その前の移動時間は労働時間ではない」「車での移動時間は居眠りしたりゲームで遊んでただろう。指揮命令下にはないから労働時間ではない」「裁判でやりましょうよ」などというふざけた対応で逃げ回った。

結局、本人があきらめきれず、組合がバックアップして本人裁判で争った。結果は、移動時間は労働時間という裁判所の判断の中で勝利和解。組合としてもとても大きな自信と経験となった。
 
  • ホテルW
 
2015年10月に清水委員長がバイト先で組合通告したら、解雇された。要求書無視、団交拒否。雇用契約書もウソだらけ、社長もつかまらない。職場にはシフトの労働者がいるだけ。労働委員会だろうが裁判だろうが「取れるものなら取ってみろ」というブラック企業・詐欺企業。

県の情報開示制度を利用して、藤岡保健福祉事務所に旅館業法の許可申請の情報開示を請求してやっと認可会社(雇用主!)の名称・住所をつきとめ、労働委員会の申し立てを2回やり直し、群馬県労働委員会の勝利命令を出させた。

しかし命令も無視。この会社は会社名義の口座を使っていない。給与の振込も社長名義の口座から行っていた。だから社長は会社が負けても差し押さえできないと高をくくっていたのである。しかし組合は執念で、会社法429条1項「役員等がその職務を行うについて、悪意又は重大な過失があったときは、当該役員等は、これによって第三者に生じた損害を賠償する責任を負う」という条項を調べだした。これを使って、社長個人を被告として、慰謝料含めて労働委員会命令どおり支払えとの裁判をおこし、ついに社長を追いつめ、代理人弁護士を法廷に引きずり出し、7月13日勝利和解をもぎとった。裁判の訴状は4回も出した。執念で勝利した。ブラック企業は逃げられないということを知らしめた意義は大きい。

一方、労働委員会命令は、解雇をなかったものとして取り扱えと命令した反面、有期契約なので一回(9ヶ月)更新したものとして取り扱うのが妥当だとして、原職復帰を認めなかった。非正規職撤廃闘争はこれからである。
 
  • 群馬県建築業組合連合会
 
2015年9月、当時23年も一生懸命はたらいてきたNさんを、新しく事務局長になった上司が、パワハラのすえ解雇した。Nさんは、許せないと群馬合同労組に加入し、解雇撤回、地位確認を求めて裁判闘争を開始。被告は、肝心な解雇をいつだれが決めたのかを説明できず、証拠も出せない。当該を支えて、必ず勝利しよう。
 
  • ナカダイ
 
Fさんは、2016年7月退職を申し出た(株)ナカダイから30数万円の大型等の資格取得費用を請求された。5年以内に退職する場合は返還するという内容の誓約書があったようだが、明白な労働基準法第16条違反ということで組合通告をして要求書を提出した。ナカダイは団交と要求書からは逃げ回ったが、結局請求と給与からの天引きをさせなかった。嫌がらせもぶっとばして勝利した。
 
  • 栗原工業
 
社長とその母親が経営する同族の溶接工場。K組合員ふくめ他に従業員3人。有給休暇が取れないと2016年3月にKさんから労働相談があり加入。有給休暇は取れるようになった。ところが、有休をとったことで皆勤手当が引かれ、2016年夏の賞与が支給されなくなった。賞与不支給の理由は、「工場の屋根が壊れたので」。ひとことの説明も謝罪もなく、紙切れ一枚が明細書の封筒に入っていた。

許せないと、要求書を提出し、団体交渉を行った。違法な皆勤手当減額は当然撤回させ支払わせたが、賞与は、K組合員以外の従業員に弁当代を支給し、代理人の弁護士に払う金はあっても、かたくなに出せないの一点張り。誠意を示せと粘って3万円を支給させた。

ところが状況は改善せず、冬も団体交渉やるが、道理もなければ、誠意もみられない。K組合員と組合の思い通りにはさせたくない母親の意地で嫌がらせをしているとしか思えない。2016年12月27日、24時間ストライキ突入。10人ほどで宣伝カーをつけて工場前のスト突入抗議行動と周辺ビラまきで地域を席巻する。
2017年春も賃上げ求めて春闘の要求書出して二度の団交。会社の状況はよくならず、K組合員はダブルジョブで生活に追われている状況だが、不当なことに負けずに、K組合員は職場で堂々と闘っている。職場と地域に団結を拡大するしかない。ともに闘おう。
 
  • 群成舎
 
昨年の第11回大会で報告した通り、群成舎の闘争は、O組合員の体調問題と家庭の事情で退職を余儀なくされ、とても悔しい結果になった。労働委員会闘争も継続したが、当該が退職の道を選んだので、棄却のやむなしとなった。しかし、O組合員も体調も回復し、新しい職場で再スタートしようとしている。泣き寝入りせずに、団結して闘ったことを力にして、今後の団結につなげよう。






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