JR九州のなかから正規・非正規の分断をうち破り、JR体制打倒へと突き進む新たな階級的労働組合が結成されました。
2月24日、「国鉄九州動力車労働組合」(略称「動労総連合・九州」)の結成大会が福岡県久留米市で開かれ、会場には新組合に結集する組合員と国鉄闘争全国運動・九州、レイバーユニオン福岡、福岡県労働組合交流センターや各地域の仲間などが激励と祝福に駆けつけました。
真新しい組合旗・のぼりが会場を飾るなか、歴史的な結成大会が国労原告団の羽廣憲さんの開会宣言で始まりました。同じく国労原告団の石崎義徳さんが、発起人挨拶をおこない、
「本日、動労総連合・九州結成の運びとなりました。私たちはこれまで1047名解雇撤回闘争を貫いてきましたが、国労本部はそれを支えるどころか妨害に終始し5年前に和解をおこないました。その中身は今の労働者のひどい状況を改善するどころか、よりいっそう悪くするものです」
さらに、「全労働者の40%が非正規職という現実の中なかで、多くの方が大変な生活を強いられている。そのなかで動労千葉、動労水戸が外注化と闘い、職場で積極的な運動を展開している。ここに至って私たちは国労と決別して新たな組合をつくり、JR九州のなかで労働運動を活性化させていこうと決断しました。
これからJR九州の正規職や関連企業の非正規職の方に声をかけ、結集をお願いしていこうと思います。それをもって九州全体の労働運動の活性化にもつなげていきたい。微力ながら皆さんの応援を受け、活力あるものとしてやっていきます」と結成の意義を力強く語りました。
レイバーユニオン福岡の吉田理委員長が連帯の挨拶を行い「ついに九州にも国鉄労働運動の拠点が打ち立てられる。ここにJRの労働者を獲得し、JR体制をひっくり返そう。動労総連合・九州の結成はその決定的な第一歩だ。私たちも共に闘い、九州に労働運動の拠点を次々とつくって行く」と訴えました。
続いて規約案、運動方針案、動労総連合加盟案、組合費・スト基金案の四議案が提案されました。討論では、相次ぐJRの事故問題への怒り、闘いを放棄した国労本部の堕落と腐敗に対する怒りが次々と発せられ、「動労総連合・九州」としてこれと断固闘っていくことが確認されました。議案は全体の拍手で承認され、羽廣憲さんを委員長とする執行体制が選出されました。
国鉄闘争全国運動・九州の竹内良夫代表から、新組合結成を祝して組合旗等の贈呈目録が手渡され、「皆さんの今後の奮闘を期待します。がんばりましょう」と激励の言葉が寄せられました。
最後に羽廣委員長がまとめを提起。「私たちが本気で闘えば、必ずそれに応えて立ち上がる青年は出てくる。本日の立ち上げから直ちに九州全域を駆け巡り、JRと関連企業の労働者、とりわけ青年労働者を組合に獲得していきましょう」と組織拡大への鮮明な決意を述べられました。
【写真】幟を広げる羽廣委員長(中央)と竹内さん(右)。
■ついに、JR九州の中から正規・非正規の分断をうち破り、JR体制打倒へと突き進む新たな階級的労働組合が結成されました。
「4・9政治和解」を粉砕し、解雇撤回・現職復帰の原則を貫いてきた羽廣さん、石崎さんが中心となった「動労総連合・九州」の結成は、動労千葉鉄建公団訴訟における不当労働行為の認定、新署名運動の開始と一体で、1047名解雇撤回闘の新たな段階を切り開くものです。
■神奈川、新潟、福島に続き、動労総連合の建設を全国的に推進していく決定的な勝利です。この勝利をもって直ちにJR九州と関連会社のあらゆる職場へ分け入り、1047名解雇撤回の新国鉄署名運動を推進しよう。
「2016春闘行動」の一環として<4・1JR九州入社式闘争>に決起し、「動労総連合・九州」の組織拡大を猛然と推し進め、韓国・民主労総に続くゼネスト決起を手繰り寄せていこう!
記事元 国鉄全国運動・九州のブログ