原子力規制委「地下水汚染は広がっている可能性」
福島第一原発で汚染水が海に流出している問題で、原子力規制委員会は「汚染された地下水は地中の広い範囲に広がっている可能性がある」として、汚染の経路や広がりを調査するよう指示しました。
福島第一原発では、汚染された地下水が海に流出していることが明らかになっていて、汚染源とみられる「トレンチ(地下溝)」の水からは、1リットルあたり23億5000万ベクレルという極めて高濃度の放射性セシウムが検出されています。
原子力規制委員会は、29日に開いた検討会で「汚染された地下水は、トレンチの下に敷かれた砂利の層を通じて地中の広い範囲に広がっている可能性がある」と指摘し、東京電力に対し汚染の経路や広がりを調査するよう指示しました。(29日14:48)
福島第一原発では、汚染された地下水が海に流出していることが明らかになっていて、汚染源とみられる「トレンチ(地下溝)」の水からは、1リットルあたり23億5000万ベクレルという極めて高濃度の放射性セシウムが検出されています。
原子力規制委員会は、29日に開いた検討会で「汚染された地下水は、トレンチの下に敷かれた砂利の層を通じて地中の広い範囲に広がっている可能性がある」と指摘し、東京電力に対し汚染の経路や広がりを調査するよう指示しました。(29日14:48)
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福島第1原発の汚染水が海に漏れている問題で、東京電力は2013年7月27日、漏えい源とみられる敷地海側のトレンチ(地下道)にたまった水から、1リットル当たり23億5000万ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表しました。
これは、2011年の福島原発事故直後の2011年4月、海に漏れ出た汚染水と同程度の濃度で、東電は漏えい源の特定を急ぐとしていまがわかりません。
トレンチは2号機タービン建屋の地下とつながっており、事故直後に建屋側から流れ込んだ汚染水がたまっているため、原子力規制委員会は汚染水がトレンチから漏れて、底部に敷き詰められた砕石の層を通じて地中に拡散しているのではないかとの見解を示しています。
トレンチは2号機タービン建屋の地下とつながっており、事故直後に建屋側から流れ込んだ汚染水がたまっているため、原子力規制委員会は汚染水がトレンチから漏れて、底部に敷き詰められた砕石の層を通じて地中に拡散しているのではないかとの見解を示しています。
東電によれば、汚染水が海に流出していることがわかったのは先週だといいますが、公表したのはそれから4日後で、参院選の開票が終わった22日です。原子力規制庁も報告を受けながら黙っていました。参院選などへの影響を懸念して公表を遅らせていたとすれば、それこそ言語道断です。
今年5月以降、トレンチ近くにある観測用井戸や護岸付近の海水からは高濃度の放射性物質の検出が相次いでいる。東電は護岸の地盤改良など流出防止策を急ぐが、対策の効果は不透明。加えて敷地内の汚染水は1日400トンのペースで増え続け、抜本的な解決策もない。廃炉に向け当面の最重要課題とされた汚染水対策は事実上、破綻しているのです。
事故を起こした福島第1原発には毎日400トンもの地下水が流れ込んでおり、汚染水が海に流れ出る危険は以前から指摘されていました。ところが東電 は汚染水が海に流れ出ないようにする抜本的な対策を怠ってきました。原発と海の間に掘られた井戸から検出される放射能の濃度が5月末から急上昇し始め、海 中でも新たに放射性物質が検出されたのに、なお流出していないといいはり続ける不誠実で無責任な態度です。
10万年の放射性廃棄物保管費等をとっても核と人類は共存できないのです。