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【中核派の路線論文】 大恐慌、新自由主義の崩壊、虐殺・破壊・戦争の危機を世界革命へと転化しよう

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「帝国主義が帝国主義である以上、世界戦争を不可避としている」こと、「帝国主義は資本主義としては爛熟(らんじゅく)のきわみであり、末期的な没落期の資本主義であり、プロレタリア革命の前夜である」ことを示した。同時に、『国家と革命』でブルジョア国家の本質を「国家暴力を実体とするブルジョア独裁である」と明確にし
 
さらに、労働者階級の国家的分断をうち破るプロレタリア国際主義と、民族自決権の無条件の承認を労働者階級の任務にすることでロシア革命を防衛し、プロレタリア世界革命への国際的、全人民的な支持の形成をめざしたのである。
 
 戦争は人類が避けられない抗争ではまったくなく、それを必要とする経済構造が帝国主義とスターリン主義の戦後体制それ自体の中にあるのだ。こうして見た時、大恐慌下で日帝が集団的自衛権に先んじて武器輸出の解禁を行ったことの重大性がはっきりする。
 
労働者階級国際連帯を貫くプロレタリア革命こそ、帝国主義の危機と破産に対する根本的対応なのである。
 
 
 
 
8・17大集会から「11月」へ

大恐慌、新自由主義の崩壊、虐殺・破壊・戦争の危機を世界革命へと転化しよう
 革命的共産主義者同盟政治局
 
 
(写真 新段階に入った国鉄闘争全国運動。6・8全国集会には1650人が結集した【東京都文京区】)
 
Ⅰ 戦争か革命かの歴史選択かけ7・1閣議決定の安倍打倒を
 
 
(1)
 日帝・安倍政権は、戦争・改憲への労働者階級人民の怒りを踏みにじって、7月1日に集団的自衛権行使を閣議決定した。2011年「3・11」とそれから3年目の14年「7・1」は、私たちにすべてを根本から見直し、自らをラジカルにつくり上げていくことを求めている。

 7・1閣議決定は、日本のみならず世界の労働者階級人民に対する戦争宣言である。いま現に、世界の帝国主義間・大国間の勢力圏をめぐる対立が、世界中で領土紛争、資源争奪紛争として火を噴いている。帝国主義による長い戦争の歴史が、大恐慌と長期大不況化のもとで三たび世界戦争に向かうか否かの大転換点にある。
 
安倍の7・1閣議決定は、この戦争に日帝・新自由主義自身が参戦する宣言に他ならない。安倍を突き動かしているものは、日帝・新自由主義の史上最大の危機、「帝国主義の最弱の環」としての崩壊的危機である。

 一方では、日帝・新自由主義はこの間、世界大恐慌の爆発をはさんで、「失われた20年」というデフレと超低成長過程にたたき込まれてきた。そして解決不能な巨額の財政赤字を抱え、「アベノミクス」も日銀・黒田の「異次元緩和」もすでに「効果」を失っている。加えて11年3・11福島原発事故の4基同時爆発を経て、日帝の体制自身が根底から覆されようとしている。

 他方では、国鉄決戦を軸として日本の階級的労働運動の再生と創造が力強く前進している。反帝国主義・反スターリン主義の階級的労働運動と革命的共産主義運動の闘いは、6・8国鉄闘争全国集会の地平までのぼりつめた。私たちは、国鉄決戦と反原発決戦の力で日帝・新自由主義の攻撃の核心をうち砕き、戦争・改憲と原発再稼働の安倍政権を打倒する闘いとして、一定の階級的勢力・陣形を蓄積し、連合・全労連の体制内ダラ幹指導部を、労働組合をめぐる死闘戦でたたき出して前進する歴史的趨勢(すうせい)を握りしめている。

 7・1閣議決定は、日帝・新自由主義の行きづまりと破綻、革命的情勢の成熟、労働者人民の怒りの高まりと行動の開始、その先頭に私たち階級的労働運動=革命的共産主義運動が一個の実力ある勢力として登場しつつあることと無縁ではない。国内階級支配の危機におびえる日帝・安倍政権が、戦争にのめり込むことで階級的な闘いを押しつぶすために強行したものである。日帝・安倍は追いつめられ、ついに労働者階級人民の積もりに積もった怒りをプロレタリア革命へと解き放つ情勢を自ら引き寄せたのである。

(2)
 1917年のロシア革命は、どのように準備されたか。それは、レーニンが『帝国主義論』で「帝国主義が帝国主義である以上、世界戦争を不可避としている」こと、「帝国主義は資本主義としては爛熟(らんじゅく)のきわみであり、末期的な没落期の資本主義であり、プロレタリア革命の前夜である」ことを示した。
同時に、『国家と革命』でブルジョア国家の本質を「国家暴力を実体とするブルジョア独裁である」と明確にし、プロレタリア独裁路線をうち立てることによって切り開かれた。
さらに、労働者階級の国家的分断をうち破るプロレタリア国際主義と、民族自決権の無条件の承認を労働者階級の任務にすることでロシア革命を防衛し、プロレタリア世界革命への国際的、全人民的な支持の形成をめざしたのである。

 こうしてレーニンとボルシェビキは1914年に始まった第1次世界大戦を、1917年10月にロシア革命に転化した。
 
ロシア革命はプロレタリア世界革命の一環として勝利し、世界史を〈資本主義から社会主義への世界史的過渡期の時代〉へと移行させた。このようにして20世紀は、帝国主義打倒の世界革命の嵐のような発展の時代としてこじ開けられた。
 
しかし、これを決定的に暗転させたのがスターリン主義反革命である。1924年のレーニンの死とスターリンによる「一国社会主義路線」への決定的歪曲と国際共産主義運動の変質である。

 だが、スターリン主義の圧制と抑圧にもかかわらず、日本とアジア・全世界で1930年代の激動、戦後革命が闘われた。さらに、1960年代〜70年代の反スターリン主義の革命的共産主義運動の創成と発展、ベトナム民族解放闘争の不屈の勝利も含めて、ロシア革命を引き継ぐ国際階級闘争が、今日まで連綿と闘いぬかれてきたのである。

(3)
 スターリンは、国際的反革命の重圧と国内的団結の形成の困難さに屈服して、「ロシア革命の権威」でレーニン主義を解体する道を選んだ。これは、世界革命を放棄する「一国社会主義」路線の正当化であり、プロレタリア独裁を党の官僚的独裁に置き換え、帝国主義と共存する道をとったのである。
 
これを正当化し一切の批判を封じるために、激しい粛清の嵐と、暴力と監獄による労働者階級自己解放闘争と民族解放闘争の分断と圧殺が行われた。

 同時に国際的には、1929年に始まる世界大恐慌の危機が第2次世界大戦として爆発する過程を、プロレタリア世界革命へ転化するのではなく、スターリン主義国家を守るために国際労働者階級の闘いを圧殺し、自らも帝国主義戦争に参戦したのである。

 それゆえ、ロシア革命を成し遂げた偉大な労働者階級人民に、恐るべき仕打ちをして延命した旧ソ連スターリン主義の崩壊は、帝国主義体制の崩壊とともに歴史的必然である。

(4)
 現代戦争は帝国主義支配の危機の爆発であり、人間社会の根本的破壊に他ならない。米帝は世界革命の危機に対してブルジョア的な「民主主義のリーダー」として自己をうち出しながら、実は世界大恐慌の危機を第2次世界戦争、すなわち大虐殺と破壊でしか乗り切れなかった。その過程で軍需産業を肥大化させ、戦争なしには成り立たない経済構造になった。
 
スターリン主義もまた軍需生産を肥大化し、武器を輸出することで復興した。米帝を基軸とする帝国主義とスターリン主義の戦後体制は、絶えざる戦争の歴史である。

 戦争は人類が避けられない抗争ではまったくなく、それを必要とする経済構造が帝国主義とスターリン主義の戦後体制それ自体の中にあるのだ。こうして見た時、大恐慌下で日帝が集団的自衛権に先んじて武器輸出の解禁を行ったことの重大性がはっきりする。

(5)
 しかし、同時に押さえておくべきことは、この戦争の歴史を階級的に直視した時、その歴史は他国人民を支配することの破産に次ぐ破産の歴史だということである。
 
帝国主義は、国内の矛盾と危機を他国への侵略戦争によって「解決」する以外に延命できない。しかし、武力で他国人民を支配することなどできないのだ。国内と国外の戦争と反乱を必然化し解決できない点に、帝国主義(及びそれと共存するスターリン主義)の根本矛盾と破産がある。
 
労働者階級国際連帯を貫くプロレタリア革命こそ、帝国主義の危機と破産に対する根本的対応なのである。

(以下、続きはこちら)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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