ブラジル地下鉄スト拡散...政府、20万兵力を配置
[ワールドカップに定義のシュートを]裁判所、労組のストライキに一日2千万以上の罰金
チョン・ウニ記者 2014.06.10 10:02
ブラジル地下鉄労働者のストライキが広がっている。 政府はストライキとデモを阻止するために軍兵力20万人を配置した。アムネスティ・インターナショナルは、ブラジル政府がストライキとデモを犯罪的な暴動として対応していると警告した。
6月9日、BBCなどの報道によれば、サンパウロの地下鉄労働者は勤務に復帰しろという裁判所命令にもかかわらず、 無期限ストライキを強行することを決めた。
この日、サンパウロ州のGeraldo alckmin知事は、 勤務に復帰しない労働者に解雇命令をした。 裁判所はストライキに当初10万レアル(約450万円)を賦課していたが、この日から罰金を5倍に上げて50万レアル(約2200万円)にした。 現在までに労働組合に賦課された罰金は約4600万円になる。

▲サンパウロ地下鉄労働者が「地下鉄は商品でない」としてデモしている。[出処:BBC画面キャプチャー]
労働組合は、裁判所の発表から数時間後にストライキの継続について組合員の総投票にかけ、 以前と同じ賃上げ案を貫徹するまで無期限の全面ストライキを再決定した。 地下鉄労働者たちは12.2%の賃上げを要求している。 政府所有の会社は8.7%以上は受け入れられないという立場だ。
労働者たちは、賃上げの他にも政府の地下鉄私有化に反対している。 労働者たちは9日にも「地下鉄は商品ではない」というプラカードを持ってストライキ・デモをした。
サンパウロ地下鉄労組のアウティノ・プラゼーレス(Altino Prazeres)委員長は、 労働者の無期限ストライキの立場について「ワールドカップを前にストライキを続けるのは私たちの意図ではない」とし「私たちの目的は問題の解決だ。政府もこれを追求すべきだ」と明らかにした。
サンパウロに続いてリオデジャネイロの地下鉄労働組合もストライキに突入する計画だ。リオ地下鉄労組は賃上げが貫徹されなければ今週、ストライキに突入すると明らかにした。リオ市民も政府に対し、リオ地下鉄の労働者の賃金はブラジル全域で最低だとし、 労働者の賃上げ要求を支持する公開書簡を送った。10年目の労働者の月給は約1500レアル(約6万8000円)だ。
一方、ブラジル連邦政府は労働者のストライキ・デモに備え、 約20万の兵力を都心に配置すると明らかにした。 兵力には2万人以上の民間用役会社の人員も含まれている。
国際アムネスティは6月5日の声明で、 最近、ブラジル政府が平和なストライキとデモ隊に対し、 催涙弾、ゴム弾を投入し、デモを犯罪化して法を乱用していると警告した。