◆本部ニュース472号発行!
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救援本部ニュース472号 2013.7.12
「どうせ福島県産の魚なんか売れねえんだから。地元の人間が食わねえもんを、どうしたって売れる道理がねえ」
東京新聞が、福島県いわき市の漁師の方たちに取材しています。
久之浜漁港の岸壁にずらりとならぶ漁船に人影はない。福島原発事故から2年半、地元漁師たちは汚染検査のための魚を捕ることを除いて、海に出ることができないでいる。海を奪われた漁師たちの疲労の色は濃い。
いわき市漁協でも、今年9月からの試験操業を目指して準備を進めていた。その矢先に原発汚染水が海に漏出している可能性が浮上。収束どころか、汚染拡大が懸念されているのに、東電は柏崎刈羽原発の再稼働申請をするという。福島の被災地を置き去りにするかのように、新規制基準の施行により、原発に「安全」のお墨付きが与えられようとしている。漁師の方がやりきれない表情で話します。「NHKの連ドラ(『あまちゃん』)を見るたびに複雑な気持ちになる」「もう、福島の事故なんかなかったことにしたいんでしょうよ」「どうせ福島県産の魚なんか売れねえんだから。地元の人が食わねえもんを、どうしたって売れる道理がねえ」…
新規制基準は、旧原子力安全委員会の立地審査指針すら採用しなかった。住民の被曝量の制限値が示されていたが、これを取っ払った。「規制委は原発を再稼働するために、従来のルールを採用しないという判断をしたのではないか」「少なくとも規制委が事故分析を終えるまでは、新基準づくりはできないはずだ」「原子力の仕事をしてきた一人として、福島事故では自責の念にかられている。福島事故のような過酷事故を起こした時点で、日本は原発を動かす資格を失った」(旧原子力安全委の滝谷紘一さん)。
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100万人の力で、こんな国も東電もひっくり返す!団結した闘いこそ希望です。
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