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[転載]◆546 「廃炉のために安全な原発の再稼働は必要」は絶対に間違っている

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◆本部ニュース546号発行!

 以下からダウンロードできます。
 
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救援本部ニュース546  2014.5.13
 
被ばくさせない、再稼働させない!
「廃炉のために安全な原発の再稼働は必要」は絶対に間違っている!
 
 「救援本部ニュース」545号で紹介したまんが「いちえふ~福島第一原子力発電所労働記」の作者・竜田一人さんの原発再稼働問題についての意見が、朝日新聞に掲載されていました。そこで出されている意見は絶対に間違っているし、反対です。
 竜田さんは、以下のように言っています。
 「いま日本の原発は全部止まっていますが、私は原発作業の技量と人員を確保するために、当面、安全な原発の再稼働は必要だと感じています。稼働する原発があれば、1Fで線量がいっぱいに近づいた技術者や作業員は線量が少ない他の原発で働いて食いつなげるし、若手を連れていって修行もさせられます。 原発事故後、一部のメディアや市民団体は放射線の危険について悲観論を言い募りました。でも、どんな意見を持つ人であれ、日本に暮らす人はみな、廃炉に挑まないといけない事実は変わりません。脱原発の理念を振りかざすだけではなく、1Fの現実に向き合うべきだと思います。」
 まず第一に、「安全な原発」なんてどこにもありません。「原発安全神話」のすべてがうそだった。それを現実に証明しているのが福島第一原発事故ではないですか。竜田さんがまんがで描いている通り、原発事故はいまだに収束していないどころか、放射能汚染は大気に、土壌に、川に、地下水に、海に広がり続けています。「若い人たちにも放射線を過剰に恐れず、フクシマの再生にかかわってほしい」と言いますが、すでに福島の子どもたちの甲状腺がんが疑いも含め74人も出ている事実をどう考えているのでしょうか。
 福島第一原発事故は二度と繰り返してはならない。そのためには、もう二度と再稼働をしてはならないということは、ぜったいにあいまいにできない歴史の教訓です。
 第二に、竜田さんの言う「原発作業」とは「原発事故収束作業」や「廃炉のための作業」のことだと思いますが、そのために他の「原発の再稼働が必要」というのは、矛盾そのもの。「廃炉のために再稼働」という竜田さんの言い分では、原発は永遠に稼働し続けなければならないことになります。それは、膨大な人びとが命を削る被ばく労働を延々と続けざるをえなくなるということです。
 竜田さんも「1Fで働く人の多くは、年間20㍉シーベルトの放射線を浴びると、もう現場には行けない」と言っています。現実には、20㍉シーベルト以下でも、被ばくによる労災の認定が何件も下されています。それほどまでに被ばく労働は危険だということではないですか。
 第三に、「稼働する原発があれば」収束作業に当たる原発労働者が「食いつなげるし、若手を連れていって修行も」できると言っていますが、原発労働者の被ばく労働の実態、過酷な労働条件はただちに根本から改めなければならないという問題であり、「食いつなぐために再稼働」とするのは絶対におかしい。
 竜田さんもまんがで描いているように、現在の多重請け負いによる非正規雇用の無責任構造・搾取構造をそのままにしたままで、何十年も続く廃炉作業を継続することなどありえません。福島第一原発の事故収束と全原発の廃炉のために、英知と力のすべてを注いで被ばくを防ぎ、作業をやり遂げなければなりません。
 そのためには、原発を生み出し、さらに再稼働と原発輸出を進め、戦争すら辞さない「命よりカネ」の政治、新自由主義を労働者の力、労働組合を中心とした闘いで打ち倒さなければなりません。
 今の社会は、1%の巨大資本家の利潤確保のために、99%の人びとが貧困と長時間労働・過労死を強制されて生きていくことすら否定され、安全の崩壊として社会の土台そのものが破壊されていく新自由主義の世の中だからです。原発の廃炉とは、そういう社会をひっくり返し99%の人びとの手に取り戻す革命の問題です。労働者が主人公となる社会を労働者の団結の力でつくり出す。そのこと抜きに、人びとの未来はありえません。
 安倍政権は何をやってきたか。「汚染水は完全にコントロールされている」「健康被害は、現在と将来にわたってない」と大ウソをついてオリンピックを招致して、巨大利権をわがものとする。福島を切り捨て、何もなかったかのように原発再稼働と原発輸出に走る。補償打ち切りのために帰還運動を進め、高線量地域に避難住民を追いやろうとする。そのために、JRは常磐線の竜田延伸を強行して、JR労働者と乗客・住民を危険にさらす。そして戦争と改憲、労働者への解雇と非正規職化に突き進む。この安倍を闘う労働組合の力で倒す!6・8全国集会に集まりましょう。
 
国鉄1047名解雇撤回・外注化粉砕!今こそ闘う労働運動をよみがえらせよう!
国鉄闘争全国運動6・8全国集会
 6月8日(日)午後1時開会(正午開場) 東京・文京シビックホール
  東京メトロ丸ノ内線・南北線 後楽園駅
  都営地下鉄三田線・大江戸線 春日駅/JR水道橋駅
 《よびかけ》 国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動
 
 
子どもたち、働く人たちの命を守る!みんなのよりどころ、ふくしま共同診療所の建設・拡充にご協力を

転載元: 生きぬくために闘う!東日本大震災救援対策本部のブログ


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