昨日の集団的自衛権に反対する4・27集会で動労千葉から特別アピールがありました。
紹介する声明は日本のみならず、海外でも発信されています。
賛同組合数は4月26日現在で62組合です。さらに多くの組合に加わって欲しいと思います。
憲法改悪反対労組声明
戦後60数年にわたって阻んできた改憲と戦争への衝動が安倍政権の手によって解き放たれようとしている。内閣法制局長官をすげ替えて憲法解釈がクーデター的に変更されようとしている。集団的自衛権を容認し、武器輸出三原則を見直して世界中に自衛隊を派兵し、武器を輸出できるようにしようというのだ。特定秘密保護法を制定し、公務員やマスコミを「懲役10年」の恐怖で沈黙させようというのだ。「新たな戦前」が始まろうとしている。かつて歩んでしまったアジア諸国への侵略戦争と敗戦。その深い反省の中で制定されたはずの憲法はふみにじられ、新たな戦争への歯止めが外れようとしている。
自民党が発表した改憲草案は、戦争放棄をさだめた9条を「戦争条項」に180度変貌させてしまっている。「国防軍を保持する」「自衛権の発動は妨げない」「国は、領土、領海及び領空を保全し、その資源を確保しなければならない」というのだ。「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こる事のないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」「基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」とうたわれた前文や97条は偏狭なナショナリズムに書き替えられ、「天皇は元首」と明記されている。「秩序を害することを目的として結社することは認められない」と、結社・言論・表現の自由、基本的人権、労働基本法が根本的に否定され、すべての権利を停止することができる「国家緊急事態権」も盛り込まれている。
戦争が至るところで増殖している。沖縄では日米安保体制と米軍基地の再編強化が進んでいる。国家主義や排外主義、領土問題が洪水のように煽られ、憎悪と恐怖が時代の精神になろうとしている。
戦後政治を支配した自民党の一貫した立場は、「自主憲法」を制定し、再び独自の軍事大国として登場したいということであった。だから、「憲法改悪反対」は日本の労働運動にとって全ての闘いの土台をなす最も重要な課題であった。
しかし、総評・社会党の解散と労働運動のとめどない後退が事態を一変させた。「戦争反対」の原点は忘れ去られ、労働運動の中からも改憲を容認する部分が生まれてきたのだ。われわれは歴史から学んできたはずであった。しかし、支配の危機につき動かされ、国益と結びついた戦争への衝動が現実化したとたんに、それまでは戦争に反対してきたものが挙国一致と戦争の支持者に転落していった歴史が再び繰り返されようとしている。
始まりは国鉄分割・民営化だった。中曽根元首相は、その狙いを「国労をつぶし、総評・社会党をつぶすことを明確に意識してやった」「行革でお座敷をきれいにして、立派な憲法を床の間に安置することが目的だった」と語っている。今こそその流れを断ち切り、労働者の団結した力を取り戻さなければならない。
外への戦争の野望は内に向けた労働者への戦争とひとつのものだ。政治反動と表裏一体で貧困と格差が蔓延し、雇用、社会保障制度、教育、医療等、生きる権利そのものへの激しい破壊攻撃が加えられている。
福島では、これまで人類が経験したことのない大規模な放射能汚染が拡大し、打つ手すらない危機が進行しているというのに、この国の政府は、原発マフィアの利益のために、「全てはコントロールされており安全」という虚言で真実を覆い隠し、200万県民を見殺しにしようとしている。
われわれは歴史の大きな分岐点に立っている。憲法改悪を許してはいけない。戦争への道を阻止しなければいけない。戦争反対の闘いが、労働運動の重要な課題となっている。それは平和を求める労働者の特別な任務だ。その闘いはどんな困難を伴おうとやり遂げなければいけない課題だ。なぜなら、労働者の団結した闘いこそが歴史を動かし、社会を変革する力だからだ。労働者の闘いこそが戦争を止める力だ。
生きることそのものを奪われた怒りの声が積みあがっている。時代への危機感が満ち溢れようとしている。われわれは、アジア―世界の民衆と連帯し、力を合わせて憲法改悪反対の闘いに立ち上がる。平和のための特別の任務として戦争につながるすべてに反対する。その声を広げるために全力で努力する。未来への希望を自らの手で築きあげるために二度と過ちは繰り返さない。
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※ 自民党HP憲法草案
※ 中曽根康弘2008年インタビュー
中曽根内閣時代の85年に、GNPを引き上げ、米英と対等につきあえるまでになった。90年代以降はずっ
と下降ラインを描いていたのを、02年、小泉内閣がストップをかけた。
「5年止めることができた。でも、小泉内閣は、私がやったような政治の本道―たとえば財政とか行革とか、教育―ではなくて、道路と郵政をやっただけだ。どちらかと言えばはじっこのことだ。それを劇場政治として面白くやったんだな。俺に言わせれば印象派の政治だ(笑)。それが終わって、安倍内閣が憲法や教育の改正という本道に戻そうとした。ところが病気で倒れちゃって、福田内閣になって、まだ、下降が続いている。いまはどん底を這っているね。だから、もう一度なんとか上昇ラインに日本を持っていきたい。そして安心してからあの世に行きたいと思っているんだ。いまは日本がいちばんの下降ラインにある不幸なときだけども、私のなかのものはいままで以上に燃えているんだ」
と下降ラインを描いていたのを、02年、小泉内閣がストップをかけた。
「5年止めることができた。でも、小泉内閣は、私がやったような政治の本道―たとえば財政とか行革とか、教育―ではなくて、道路と郵政をやっただけだ。どちらかと言えばはじっこのことだ。それを劇場政治として面白くやったんだな。俺に言わせれば印象派の政治だ(笑)。それが終わって、安倍内閣が憲法や教育の改正という本道に戻そうとした。ところが病気で倒れちゃって、福田内閣になって、まだ、下降が続いている。いまはどん底を這っているね。だから、もう一度なんとか上昇ラインに日本を持っていきたい。そして安心してからあの世に行きたいと思っているんだ。いまは日本がいちばんの下降ラインにある不幸なときだけども、私のなかのものはいままで以上に燃えているんだ」
※ 中曽根康弘元総理大臣の国鉄労働組合についての発言に関する質問主意書
一九八七年四月、国鉄を分割民営化した当時の首相中曽根康弘氏は、二〇〇五年十一月二十日、NHK日曜討論で「国鉄労働組合っていうのは総評の中心だから、いずれこれを崩壊させなきゃいかんと。それを総理大臣になった時に、今度は国鉄の民営化ということを真剣にやった。皆さんのおかげでこれができた。で、国鉄の民営化ができたら、一番反対していた国鉄労働組合は崩壊したんですよ。」云々と語っている。その他、同様の趣旨の発言は、一九九六年週刊誌アエラ(一九九六年十二月三十日号)をはじめ、多くの紙面等でも繰り返されている。
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国鉄の分割民営化は国鉄が赤字だったからじゃない。
サービスが悪かったからじゃない。
(この二つは国鉄ネガキャンと言っていいほど宣伝されました。)
闘う労働組合を解体させたかったから。
メーデーに安倍を来賓として呼ぶようなあり得ない労働組合にしたかったから。
労働者の使い捨てのお先棒を担ぐ組織にしたかったから。
労働者同士の強い繋がりを切り離したかったから。
それに屈することなく絶対的に闘っているのが動労千葉であり動労水戸であり
強く繋がって組合員を見捨てない各地の本物の労働組合です。
嘘だと思ったら一回、動労千葉の田中委員長の話を聴いてみて。
裁判で勝利を勝ち取った鈴コンの吉本書記長の話を聴いてみて。
本物とはこういう人達、こういう組合を指すんだ!ってはっきり分かるから。
えっ?国鉄闘争?国鉄って何?という人も
えっ?まだやってるの?スゲーね。って言う人も
動労千葉は日本一嫌われている組合だ。なんて吹聴して回ってる人も
解雇撤回まで頑張れ!応援してるよ一緒に闘おう!って人も
この上記「憲法改悪反対労組声明」を声を出して読んで欲しいです。
資本と闘う組合が無いと労働者は国に資本に使い捨てにされます。
中曽根が撒いた種に小泉が水を遣り、今、安倍が実を付けたがっています。
もっと前、自民党結党時からの悲願が改憲・戦争の出来る国なんですけど、中曽根以降あらわです、隠す事も恥じる事もしなくなった、原発も呼び込んだ!
冗談じゃない!!
戦争は究極の国民使い捨てです。
男は兵器を使う道具、殺人のための道具に
女は道具の補給の為に子どもを産む道具に
国民は人から物になるんです。
生きる権利なんて無い、生きなくってもイイんですから。
そんなのは絶対に嫌です。
ですから
憲法改悪に対して絶対反対を貫きましょう!!
一項加えれば、とか、条件付きでとか
そんなあやふやな事で賛成に回ってはダメ!譲歩しちゃダメ!!
絶対反対しか改憲を止める方法はありません!
二つの旗がカッコイイ。
改憲も原発もやめさせられるのは「絶対反対」だけです。