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[転載]3・11郡山集会報告

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甲状腺検査し子どもを守る

       ふくしま共同診療所医師 布施幸彦さん

                        
 多大な募金をありがとうございます。そのおかげで一昨年12月に開院してもう1年たちます。僕ら診療所の医師 は、全国に福島の現状の話をしに行きますので、ぜひ講演を設定してほしい。
 今福島では33人が小児甲状腺がん、疑いも含めれば74人です。一般的に小児甲状腺がんは100万人から10万人に1人と言われますが、福島では約7千人に1人、異常に多い。しかし県も国も「放射能の影響はない」と明言しています。
 甲状腺エコー検査で5・2㍉ののう胞があった子どもから甲状腺がんが出ている。しかし超音波の計測器とは、ある時は5・5、ある時は4・8というようなものです。そんなことで5・0㍉だった子どもは見捨てられて「次の検査は2年後」とされます。僕らの診療所では、ちょっとでも疑わしければ3カ月後や半年後に検査してフォローしようとしています。そうすれば確実に早期甲状腺がんを見つけることは可能です。
 福島の子どもだけの問題ではありません。東日本を始め多くの地域で起こっていることです。東日本にいた子どもたちにも小児甲状腺がんは出る可能性があります。だから子どもだけでなく大人も定期検診をちゃんと受けてください。うちの診療所に来てください。よろしくお願いします。

ここがあるから生きられる

             福島診療所建設委員会 佐藤幸子さん

                        
 みなさんの温かい募金で「希望の診療所」が開院して1年以上たちました。お母さんたちがどれほど救われたかわかりません。A2判定のお母さんの友達がいます。「2年待つことはできない」と診療所で診ていただいたら、すでにB判定になっていた。そういうことを認めてくれる診療所があるからようやく生きていけるという現実です。
 甲状腺がんが疑いも含めて74人。このことをマスコミが報道しない。県外で講演するたびに毎回「福島の子どもの甲状腺がんが何人か知っている方は手を挙げてください」と聞きます。原発や放射能にかなり危機感を持ってらっしゃる方でも、マスコミから情報を得たという人は一人もいません。友達から聞いた、ネットで見たという人が2〜3人。こんなことは許されません。
 その声を上げるため、福島の現地にいるお母さんたちも、顔を出して名前も出して取材を受けるという覚悟を決めました。これからこの現実を日本に世界に発信していかなければいけないと覚悟しています。
 私たちは「子どもを守りたい」という一心でふくしま共同診療所を立ち上げました。誹謗(ひぼう)中傷もたくさんありました。東電、国に逆らう診療所だからつぶしたい。そんな力に負けることはできません。みなさんのお力が必要です。どうぞお願いします。

海外からのアピール

(写真 左から韓国のイホドンさん、ドイツのケアスティン・ルーデックさん、米国のスティーブ・ゼルツァーさん)

ドイツで福島に連帯しデモ
独・ゴアレーベン核廃棄物処分場建設反対同盟 ケアスティン・ルーデック前委員長

 福島の原発事故にはものすごいショックを受けました。私たちはその時もゴアレーベンでデモをやろうとしたんですが、私は何を言ったらいいかわからなかった。チェルノブイリ事故で原発事故のすさまじさはわかっていた。それがまた福島で起こってしまった。その後、自分も気を取り直して、福島と連帯して立ち上がりました。
 ドイツで数基の原発が止まったのは福島事故があったからです。しかし全部止めければならないし、全世界で原発を止めなければなりません。
 福島の事故は天災ではなく人災です。先週土曜もドイツの数百カ所で反原発のデモが行われました。けっしてあきらめず、きょうを闘いの日にしましょう。

全世界から原発なくそう
米・運輸労働者連帯委員会 スティーブ・ゼルツァーさん

 明日、アメリカの日本領事館に「原発をただちにやめろ」という抗議行動を行います。安倍政権とオバマ政権は「放射能事故は克服できる」と言いますが、まったくうそです。このような大災害を起こしながら、原発をトルコやインドなどに輸出しようとしています。無実の星野文昭さんは原子力に反対して沖縄闘争に立ち、今も獄中に捕らわれています。全世界の労働者が団結して全世界から原発をなくそう。

原発の事故に国境はない!
韓国・解雇者復職闘争特別委員会 イホドン議長

 みなさんの闘いは東アジアの脱原発・再生可能エネルギー政策、東アジア・全世界の平和をつくり出すために大きな力を与えるものです。二度とこのような大事故が起きないよう、みなさんの運動が大きな発展をかちとられることを祈っています。韓国でも3・11に合わせていろんな行事・行動を行い、みなさんと連帯しようとしています。原発の事故には国境はありません。みなさん、頑張ってください。私たちも力いっぱい連帯します。

転載元: たたかうユニオンへ!


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