韓国:サムスン電子サービス交渉妥結
サムスン電子サービス交渉妥結…チェ・ジョンボム烈士座り込み終了
労組活動保障、遺族に謝罪と補償など6項目に20日夜合意
チョン・ジェウン記者 2013.12.21 11:30
金属労組サムスン電子サービス支会は、サムスン電子サービス側と12月20日の夜に交渉した結果、チェ・ジョンボム烈士遺族とサムスン電子サービス労働者に謝罪し、労働組合活動を保障することなどの6項目に合意したと21日、明らかにした。
使用者側の合意主体は、サムスン電子サービス本社から事実上交渉権を委任された韓国経営者総協会(経済人総連)だ。
双方の合意案は、△サムスン電子サービス労働者に対する生活賃金の保障、△2014年3月1日から業務車両にリース車両使用、車両利用時に燃料費支給、△1件当たりの手数料と月給制問題について賃金団体協議で誠実に議論、△労組側に民事・刑事上の責任を問わず、今後の不利益禁止、△遺族補償の内容だ。
労組はこうした合意内容をこの日、故チェ・ジョンボム氏の遺族に伝えて同意を得て、20日午後4時に開かれた金属労組中央執行委員会の会議で論議を行い、 通過した。
支会は12月21日の午後2時に全組合員が上京して烈士闘争報告大会を開き、12月3日以後、19日間続いたサムスン電子瑞草洞本社前の座り込み闘争を終わらせる予定だ。またこの日、50日以上葬儀が行えなかったチェ・ジョンボム烈士の葬儀の計画を発表する予定だ。
支会は「労組の設立から5か月間、支会組合員の強力で団結された闘争を通じ、われわれは最も基礎的で基本的な改善内容を要求してきた」とし、「公式的な合意案が出たのは今回が初めてだ。今回の合意は本社の方針の中で形成され、 各種の不当労働行為と標的監査などによる組合員の弾圧もどう変化するのか、 鋭意注視しなければならない」と明らかにした。
続いて支会は「この合意案がすべてのサムスン電子サービス・エンジニアの夢になったチェ・ジョンボム烈士の夢をつなぐ戦いの序幕だと評価し、これから サムスンのすべての労働者が無労組というカーテンをたたみ、自分の職場で民主労組が自由に活動できるようになるまで先頭に立って力強く戦い抜く」とし「支会の烈士精神継承闘争は終わったわけではなく、『ジョンボムの夢』をつなぐ戦いは烈士の葬儀と同時にまた始まる」と強調した。
付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が自分で書いた文章の同時掲載を許容します。
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「サムスン電子サービス チェ・ジョンボムの夢、今こそ始まり」
労組チェ・ジョンボム烈士葬儀合意妥結集会...24日に葬儀
チョン・ジェウン記者 2013.12.22 10:30
全国金属労組サムスン電子サービス支会と経済人総連がチェ・ジョンボム烈士の葬儀を行うことに合意し、労組は12月21日午後2時、ソウル市瑞草洞のサムスン電子社屋の前で交渉報告集会を開く一方、今後の闘争を計画を発表した。労組は12月24日にチェ・ジョンボム烈士の葬儀を行うことを確定した。烈士が死亡してから54日目の葬儀だ。


労組とサムスン電子サービス支会は、経済人総連との合意内容について概して「残念だが、労組組合員の団結した力によるサムスンに対する小さな勝利」と評した。それと共に「チェ・ジョンボム烈士の夢のための闘争を今から始める」とし「今後、サムスン電子サービスに対して強力な闘争を展開する」と明らか にした。
現在、金属労組はサムスン電子サービス本社に対する賃金および団体協議交渉を行っており、チェ・ジョンボム烈士の葬儀が行われても、今後の労使対立は避けられない展望だ。全国各地域センターは協力社側との労使交渉を行っている。
しかしサムスン電子サービス本社と協力社側は、労使交渉に出てこないなどの混乱が重なり、先に釜山梁山側地域センターを中心に地方労働委員会争議調整の手順を踏んでいる。釜山梁山の6つのセンターは、28日に争議行為賛否投票に突入し、続いて全国各センターで争議行為に突入するものと予想される。

これに関して、サムスン電子サービス支会のウィ・ヨンイル支会長と役員は、12月21日に組合員と全国サービスマンに談話文を出し、今後、サムスン電子サービス本社との闘争を予告した。
支会は談話文で「サムスン電子サービス支会と使用者側から改善要求の内容に ついての公式の合意はこれが初めて」とし「この改善案(交渉妥結内容)は本社 方針の中で作られた。いまやわれわれは堂々と自信を持って賃金および団体 協議案闘争に臨むことができる」と明らかにした。
続いて「この改善は、われわれの出発でしかなく、チェ・ジョンボム烈士の夢をつなぐ戦争の序幕でしかない」とし「今、皆の夢になったその夢、サムスン で民主労組の旗を立て、人間らしく暮らすというその夢を力強く勝ち取る」と強調した。
合意内容について支会は「今回の協議案の署名はサムスン電子サービス支会と交渉した経済人総連交渉代表が行った。サムスン電子サービス本社が直接署名したわけではないという点は不足だ」とし「しかし改善案を出す過程で協議し、 遺族に補償する実質的な主体がサムスン電子サービス本社だということをわれ われは知っている」と談話文で明らかにした。
労組と経済人総連は12月20日夜、△労働組合活動保障、△サムスン電子サービス労働者の生活賃金を保障し、業務車両のリースとともに燃料費実費支給、△1件当たりの手数料と月給制に関して賃金団体協議で誠実に議論、△労組側に民事・刑事上の責任を問わず、今後の不利益禁止、△遺族補償、△イ・チェグン天安センター長の帰責事項再契約反映に合意した。

集会で金属労組のチョン・ギュソク委員長は「労組と支会は、経済人総連との合意案に満足していない。しかし現実的な判断を考えて合意することに決めた」とし「今、私たちはサムスン電子本社前から離れるが、近い将来ここに戻るだ ろう」と声を高めた。
チェ・ジョンボム烈士対策委執行委員長のナム・ムヌ労組首席副委員長は、 「労組と支会、遺族が議論して、経済人総連と合意することにし、本格的な2次 闘争の方針を定めた」とし「労組と各界各層がサムスンの労組弾圧に対する戦いを続ける」と強調した。
チェ・ジョンボム烈士の夫人イ・ミヒ氏はメディア忠清とのインタビューで「最終合意はしたが、サムスンに対する闘争は続く」とし「最後まで共に闘争してくれた人々に感謝する」と伝えた。烈士の次兄チェ・ジョンホ氏は「残念な合意だが、サムスン相手に勝利したことに意味がある」とし「チェ・ジョン ボム烈士闘争は終わっていない。今後、さらに大きな勝利を得るために遺族が できることをしていく」と明らかにした。

労組は12月22日午前11時、チェ・ジョンボム烈士対策委葬儀準備担当者会議を開き、24日の葬儀についての具体的な日程と埋葬地の選択などを決める。21日に最終交渉報告集会を開き、労組と遺族は18日間のサムスン電子社屋前の野宿 座り込みを終えた。
一方、24日の葬儀と同時に午後7時、サムスン電子社屋の前でチェ・ジョンボム烈士の娘の名前をつけた「ピョルちゃんメリークリスマス」イベントを予定通り進める。労働者、文化活動家、市民は朴槿恵政権と不公平な資本主義社会に対する各界各層の怒りを集める、別名「抵抗と連帯のクリスマス」イベントを計画している。
付記
チョン・ジェウン記者はメディア忠清の記者です。この記事はメディア忠清にも掲載されます。チャムセサンは筆者が自分で書いた文章の同時掲載を許容します。
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