「3.11反原発福島行動‘19」が郡山市の開成山公園・野外音楽堂で開催された。

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東日本大震災・原発事故から9年目を迎える。あの日の衝撃は未だ昨日のことのように思い出される。長いようで短い8年間、被災者の悲しみ、怒り、苦しみは想像を絶し、消えることはない。

風雨の下での集会に備えて着込んで参加したが、集会が始まる頃には幸いに小雨となった。スローガン「福島は負けない!なくそう!原発とめよう!改憲・戦争」の横断幕が風にはためく。女性たちの「希望診療所」の歌で寒さを吹き飛ばした後、JR労働者の橋本光一実行委員長の元気な主催者あいさつで集会が始まった。特別報告として沖縄の学生から県民投票の勝利と辺野古の闘い、星野再審連絡会議から星野文昭さんを取り戻す緊迫した現状報告があった。

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次いで浪江町で自らの被曝もいとわず被爆牛を育成している「希望の牧場」の吉沢正巳さんが発言した。「浪江町は避難指示解除されたが、住居への通いを含めても4%の800人しか帰還していない。“除染してもサヨナラ浪江町、復興五輪のまやかし”を語り部となって全国をまわって広げたい」と、まさに怒りの塊で熱く語られて圧倒された。


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今、国の放射能アンダーコントロール宣言や、着実に復興しているという判断によって被災者には新たな苦しみがかけられている。避難指示が解除されてもプレハブ仮設住宅から出ることもできない人々。特に避難指示区域外避難者への住宅無償提供終了に伴う退去は、家も生活もすべてを失った避難者を路頭に迷わす攻撃で許せません。最大47万人という膨大な被災者を生んだ3.11大地震は、津波だけではなく原発爆発事故による大被災と言い切れる。未だ避難者は5万人も居る。

集会ではこうした現状に立ち向かう労働組合からの発言もあった。被曝労働拒否を闘う動労水戸(JR常磐線の浪江から双葉の開通問題)、原発反対を闘う愛媛県職労や京都府職労舞鶴支部、教育現場から教え子を再び戦場へ送らない「広島教職員100人声明運動」の報告など、労働現場の地道な闘いがリアルに語られた。また、農民や若い全学連からも発言があり、会場からの声援の声も大きかった。

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ふくしま共同診療所からも建設委員会の佐藤幸子さんと布施医師がアピール。原発事故反対に即日立ち上がり、常に自分の体験から発する佐藤さんの発言にはいつも感動する。また、布施さんの「オリンピック返上、安倍打倒、原発反対」で大同団結しようの呼びかけには納得した。最後に、杉並で区議選に挑戦している洞口朋子さんから、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部からの核惨事継続の中でのオリンピック問題の訴えが紹介された。


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集会後はデモ行進。

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途中で右翼がデモの妨害に出てきた。

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郡山駅までの元気なデモで体も温まった。さあ、明日からの闘いにスタートしょう!(東京北部連絡会 N)