京大・タテカン攻防の若者たち

ひとモノガタリ「それでも彼らが戦うワケは~京大・タテカン攻防の若者たち~」
NHK総合テレビ
2018年8月18日(土) 午後6時05分(30分)
番組スタッフから

【この番組を企画したきっかけは?】
京都大学の自由の象徴とも言われてきた立て看板。通称「タテカン」です。そこに描かれているのは学生らしい主張からアート作品、ユーモアあふれる創作物まで。そこを通ると誰もが一度は立ち止まってしまう、そんな場でした。
条例違反の指摘を受け、大学が規制を設けたいま、タテカンを立てる行動を正当化することはできません。一方で、そのタテカンが姿を消すことに当の学生たちはどんな思いを抱えているのか知りたくなり、取材を始めました。
【番組の見どころは?】
【番組の見どころは?】
私たちはタテカンの撤去が始まってから、キャンパスの前にじっとカメラを構えて、その動きをつぶさに観察してきました。そうしたなかで出会った人々、目にしたタテカンが番組には登場しています。誰も予想していなかった事件にも遭遇しました。
また、在校生だけでなく、多くの卒業生や地域の人々がタテカンに様々な思いを抱いていることも知りました。もちろん、批判的な意見も少なくありませんでした。そうして取材した定点の記録をご覧いただければと願っています。
【見てくださる方に一言】
【見てくださる方に一言】
取材で追い求めたのは、大学と学生の攻防戦の行方ではありません。なぜ、イマドキの若者たちがタテカンに青春をかけているのか、です。
もしかしたら学生たちの行動を、子供っぽいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、取材をして分かったのは、若者たちは正直に自分に向き合おうと「必死にもがいている」ことでした。
自分に正直に生きることは時に苦しいことでもあります。もがいている若者たちの姿を見て、視聴者のみなさんの心に何か引っかかるものが残ればと、切に願っています。
(番組ディレクター 山口真樹)
(番組ディレクター 山口真樹)
番組内容

キャンパスを取り囲み、大学の“文化”とも言われてきた京都大学の立て看板、通称「タテカン」を巡って、今、前代未聞の攻防戦が続いている。景観保全の条例に違反すると市から指導を受けた大学は撤去を開始。すると、学生たちが猛反発。撤去されては、誰かがまた立てる、いたちごっこが行われているのだ。
景観と一体化した迷彩タテカンに、自らが看板になった人間タテカンなどで意思を発信する若者たち。彼らが戦う理由に迫る。
出演者ほか
【語り】イッセー尾形
- 2018年8月18日(土) 午後6時05分(30分)