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[転載]2月23日290回目高崎金曜日行動。『しあわせになるための「福島差別」論』ぶっとばそう

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2月23日、290回目、高崎金曜日行動。
この日は韓国の金属労組・旭硝子(アサヒガラス)非正規職支会の3人が、来日して、東京駅向かいの新丸の内ビルにある旭硝子本社に申し入れと抗議行動を行うとのことで群馬合同労組の仲間が支援行動にかけつけ、そのまま高崎駅の金曜日行動に合流した。
市が土地を無償で提供し、税金も免除、低賃金で労働者を使い捨てにできるように、多くの労働者が請負会社に雇用されている。休日も休み時間もろくに取れない職場。こんな職場で労働組合が結成され、170名中138名が組合に結集。職場は一変したが、それは1ヶ月しか続かなかった。旭硝子はこの請負会社の契約を解除して会社ごとつぶした。従業員にはたった一本のメールで解雇通知。
旭硝子非正規職支会はこの非正規職の現実に対して2年8ヶ月、すさまじい闘いを展開している。これは韓国だけの問題ではない。日本も同じ。求められているのは労働組合、闘争、団結。それは国境や民族もこえて、私たちの未来を示す。
国会では「働き方改革関連法案」の審議が行われている。データの偽装と証拠の膨大な調査票が厚生労働省の地下倉庫から見つかって、厚生労働省は大騒ぎ。とばっちりで旭硝子非正規職支会が厚生労働省内で記者会見を行ったが、記者は数人しか集まらなかった。こんなウソと偽装の国会と国家機関など、労働者の怒りと団結でぶっとばすしかない。もっともっと日本の労働者の連帯を旭硝子非正規職支会の闘いに集中しよう。
戦争、原発も同じ問題。労働者が闘って社会をかえよう。




以下は「現状だより」350号より

 『しあわせになるための「福島差別」論』(かもがわ出版)が先日出版されました。
 執筆陣は、池田香代子・開沼博・児玉一八・清水修二・野口邦和・松本春野・安斎育郎・一ノ瀬正樹・大森真・越智小枝・小波秀雄・早野龍五・番場さち子・前田正治ら。
 福島原発事故前からなうての原発推進だった人もいれば、事故後にすぐに国にすり寄って発信しだした「若手」、あるいは「脱原発」を名乗って群馬にもよく講演に来た手品師の人など(講演はつまらなかったけど、マジックは面白かったです)いろいろいますが、ひどい本です。

 この中で清水修二氏は、「被災地は新たな段階に入った」「原発事故がもたらした差別と分断を乗り越えるには、『科学的な議論の土俵を共有すること』です」「子どもを『安全な場所』に保養に出すという行動は、福島が『危険な場所』であることを認める行動でもあります。それは農産物の生産者を苦しめ、保養に子どもを出していない親を苦しめ、福島で子育てをしているすべての親を苦しめることになりはしないか」などと述べています。
 
 一番たちが悪いのは、「科学的な議論」と言う言葉を使いながら、いっさい、科学的な話はせずに逃げていること。いや、いろいろと数字を出している部分もありますよ、でもそれは、最初から「安全だ」という結論があって、そのために都合のよい数字を切り貼りした「データ」を使っているだけで安倍と同じ。

日本の安全原則は?

 よく、こういうニュースがでます。この「基準値」とはなんでしょうか?
 これは、日本の反公害運動や、食品添加物に多する消費者運動・生協運動の血の犠牲から、「10万人あたりの生涯死亡リスク」として決められた基準値です。
 本来は放射線リスクもここに立つべきなのですが、日本では原発推進派がその5倍を基準として「年間1ミリシーベルト」としてきました。ヨーロッパ放射線防護委員会の立場は「年間0・1ミリシーベルト」です。
 資格を持ったプロもその約5倍の「年間5・2ミリS」です。

科学を無視する「科学者みたいな」人の本

 しかし、この本の執筆者は、そういった、日本でばく大な公害犠牲者や農薬死者(累計で数万人の死者)を出す中で、保守派の人でさえ「これを守らなくちゃ、日本民族滅亡だ」と危機感を抱いてきめた基準値も全部無視して、福島をめぐる問題を差別問題に切り縮め、福島はもう安全だという「科学的議論」をしようと、避難者や保養参加者に攻撃の矛先を向ける本です。
 いわく、「年間1㍉シーベルト(あるいは毎時0・23㍃シーベルト)基準にこだわることが避難者の利益に必ずしもつながらない」として、高線量地域への帰還をうながしています。
 これはまた、原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長が今月17日に、「1時間あたりの空間放射線量の基準値〈0・23㍃シーベルト〉を改めないと復興や住民の帰還を阻害する」と発言して、国の放射線審議会が提言をまとめることになった除染基準の引き上げを「そんたく」したものでもあるでしょう。
福島を差別しているのは、この本の執筆者
 福島の人たちが、農産物や水産物が買いたたかれて、苦しい思いをしているのは本当だ。ではそれは、買わない国民のせいなのか?そうじゃないだろう。原発事故を起こした日本政府のせいだ。そして、そのことを隠して、福島県民と他県をわざと対立させて、安倍政権への怒りをそらして利権をもらおうとしている、この本の執筆者たちだ。
 甲状腺がん手術を受けているであろう、200人もの子供たちと家族の苦しみに寄り添う想像力のかけらもない、「文学者みたいな人」にはあきれかえる。

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転載元: NAZENぐんま


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