準強姦事件をもみ消した中村格刑事部長(2015年当時)
安倍官邸と警察官僚の癒着!
仕事の相談をしにきたフリーのジャーナリスト伊藤詩織さんに薬を混ぜた酒を飲ませ、ホテルへ連れ込んで強姦したTBSワシントン支局長山口敬之だが、この卑劣漢山口がアベのヨイショ記者だったため、アベの指示によるものか忖度によるものかわからないが、高輪警察署が裁判所に要求し認められた「山口逮捕」が執行されなかった。前代未聞の犯罪もみ消しである。このもみ消しの張本人(犯人)が、事件当時(15年)警視庁刑事部長だった中村格である。
<中村格という人物>
この中村というオトコ、将来は警察庁長官かもという秀才だが。どうも「心(魂)のIQ」の偏差値は低いようだ。安倍内閣で菅官房長官の秘書官としてウヨ政権を支えたご褒美に、警視庁刑事部長というポストに就いたのだが、永らくアベ・菅の「御用聞き」をしていたせいか、犯罪捜査の第一線で公正無私な指揮を執るべきなのに、トンデモなことばかりやらかしている。
詩織さんの事件では、官邸(安倍・菅)の意向を忖度したのか指示があったのか、「山口氏の逮捕は必要がないと私が判断し決裁した」と、悪びれもせず居直り会見。これが日本の司法行政上どれほどの「大問題・大マチガイ」か、警察官僚のエリートともあろう者が・・・致命的誤謬である。
中村刑事部長は、詩織さんから話を聞き証拠を集め裁判所に山口への逮捕状を請求し認められた高輪警察署に対し、逮捕の執行に“待った”をかけストップさせた。のみならず、警視庁(本庁)の捜査一課の連中に“後始末”(隠蔽・隠滅工作)まで指示していた。もちろん捜査に当たった現場の高輪警察署のデカたちは猛反発。かくて、警察ドラマでお馴染みの「所轄vs本庁」「キャリアvsノンキャリ」の確執が再び燃え上がっていると聞くが。
中村格も言語道断だが、更に悲惨・卑怯なのが中村の上司に当たる警視庁・警視総監の高綱直良である。こんなデタラメな中村の「犯罪もみ消し」決裁を了承したのだから、高綱も共犯で同罪である。
まあこのお方も中村同様、米田警察庁長官時代に“情実(コネ)”で出世してきた経歴の持ち主だけに、この“忖度の連鎖”?もムベナルカナ(笑)
<政権言いなりの警察官僚>
権力の番犬となって民衆を脅し身体と精神の自由を奪う力を与えられている警察だが、アベ政権になり「官邸主導」となってからは内閣官房や内閣府拡大により人材が不足ぎみで、菅たちは将来を嘱望されている中堅若手の警察官僚を引っ張ってきて官邸の仕事をさせている。かくて中村のような「官邸御用達」役人がどっと増えたのだ。財務省の佐川がその典型。
<司法警察から行政・政治警察へ転換>
かくて若手・中堅の警察官僚は、捜査の第一線で司法警察官として研鑽を積んだり、各都道府県のノンキャリアのたたき上げ組との人脈を築くよりも、ひたすら出世コースに乗ろうと考え、中央官庁の警察庁(地方自治体の各都道府県警察を統括する)と東京の警視庁とを行ったり来たりの往復を繰り返す。そうして警察庁の総括審議官→局長→官房長→次長(または東京の警視総監)→警察庁長官へとエレベーターを上がって行く。警察のくせに“行政を(同時に法律の正義を)ねじ曲げた”中村格は順調にこの出世コースに乗り、去年8月からは警察庁総括審議官に昇進。森友学園疑惑の財務省佐川課長同様、アベに恩(貸し)を売っておけばその後の出世間違いなし。
<マスゴミも警察と癒着>
詩織さんの事件、どこかマスゴミの腰の引けた報道ぶりがイラツクのだが、どうもマスゴミも交通違反などの微罪だと、所轄の警察署にお目こぼしを頼んだりしているらしい。重大犯罪の時も、刑事責任はもみ消してくれとは言わないが、警察によるマスコミ発表だけは止めてもらう、といった癒着があるらしい。それもあって、マスゴミの警察不祥事の追及は生ぬるくなる。警察のほうもマスゴミの弱みを握り懐柔する。だからお互いにウインウインの「記者クラブ」(共存共栄?)を廃止できない。
強姦男の山口敬之が事件を起こしたときは現役のTBS記者だったのに、この事件は警察からTBSには連絡が行かずすぐ官邸に。TBSは“蚊帳の外”のまま、山口容疑者と警察の間で話が付けられてしまった。こんあことは今までに無かったことである。現職の記者が強姦したというのに、週刊誌がすっぱぬく迄マスゴミが報道しないとは・・不起訴(これもアリエナイことだが)になって「書類送検」と成った時点でも報道しなかった。
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