「進むも地獄、退くも地獄」!?
通常国会が本日閉会する。
伊勢志摩サミット(G7)終了を待っていたかのように、安倍内閣と自民党は、消費増税見送りと衆参ダブル選挙をめぐって大混乱に陥り、谷垣自民党幹事長は「進むも地獄、退くも地獄」と、マスコミを前にくり返した。
伊勢志摩サミット(G7)終了を待っていたかのように、安倍内閣と自民党は、消費増税見送りと衆参ダブル選挙をめぐって大混乱に陥り、谷垣自民党幹事長は「進むも地獄、退くも地獄」と、マスコミを前にくり返した。
【サミットで孤立】
「アベノミクスを世界で展開」を豪語していたアベは、サミットで爪はじきにされた。「危機(クライシス)などと安易に言うな」と名指しで非難され、挙げ句は「国内政治乗切りの舞台にサミットを利用した」と英米の経済誌に書かれた。「リーマン級の危機」を抱え込んでいるのは、ほかでもなくG7で最大の財政赤字(1千兆円余)であり、経済成長見通しも最低とされる日本経済自身なのだ。「異次元の財政出動」なるものの正体と大崩壊は、いまや世界の常識となった。
【沖縄ゼネスト、甘利不起訴、桝添私腹】
そのアベを沖縄の怒りが痛撃している。駐留米海兵隊の即時撤退の県議会満場一致決議(5月26日)、続く今月19日の10万人県民集会。全島ゼネスト情勢である。
甘利前大臣の不起訴や桝添都知事の税金私用の一方で、「家計支出」は8ヶ月連続して減っている。2千万非正規労働者の「人として生きさせろ」の叫びが街にあふれている。
アベは、消費増税の見送りがこの情勢を乗り切るカギだと計算したのか。「パンがなければケーキを食べれば」とパリ市民に答えたマリー・アントワネットに劣らず、人民をなめ切っている。軽減税率の毒針を呑んだ公明党、現行8%を肯定する民進党・共産党を除き、すべての人民の声は消費税の廃止である。
【労働者人民の団結した力でアベを倒そう】
消費増税見送りは、また、日本国債の格付け下落と国債暴落を必ずひきおこす。谷垣の「進むも地獄、退くも地獄」とは、安倍政権の文字通り「立ち往生(=死)」だ。こんな政治を根本からひっくり返し、人間の生活と労働を奪い返す革命を!そのために、新しい労働者の政党をつくろう!
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