1月15日の軽井沢のバス事故は、乗っていた運転手と学生の計15名が亡くなる痛ましい大事故でした。一部では運転士に責任を押し付けようとする報道もありましたが、政府や会社の「安全切り捨て」が招いた事故です。
安全第一であるはずの交通で、こういった事故が絶えません。いったい何人の学生、労働者が殺されれば止まるのか。こんなことはもうたくさんだ!
これらは、規制緩和によるバス事業者の増加、多重な外注構造、価格競争にともなう安全対策予算の削減、そして過重労働…が生み出したものです。新自由主義のもとで安全崩壊が急速に進んでいます。経済的に余裕のない学生や青年労働者は危険性を感じつつも安いバスに乗らざるを得ない、というのも悔しい限りです。
多くの非正規労働者によって行われている原発収束作業も同様な気がします。福島第一原発の労働環境は、事故直後と比べれば格段に良くなっていると言えますが、多くの下請け構造(ピンハネ)と被曝労働という点は変わりありません。
資本は、1円でも多くの利益を求めて安全・命を切り捨てます。安全対策では利益を生まないからです。政権は、そんな企業を守るために「規制緩和」を繰り返してきました。安全を守るのは、規制委員会を立ち上げるとか規制を強化するだけでいいものではありません。資本に対して、労働組合に団結して闘うことで初めて労働者と利用者の命を守ることができます。学生も、労働者とともに闘うことです。
記事元 全学連福島ブログ