「市民運動の限界を感じ、正直諦めの気持ちも出てきていた時に、・・・
、動労水戸の組合が被曝問題で立ち上がり、ストライキをやってくれたことにとても驚きました。」
『診療所と動労水戸が反原発の最前線』 序曲8号より、抜粋

(画像は『『序局』編集者日誌』から拝借)
2011年の夏休みに福島市から米沢に避難して3年反合・運転保安闘争がたち、4度目の冬を迎えました。
原発事故後、勝手に年間20ミリシーベルトの被曝基準を決められ、何事もなかったかのように屋外での体育や部活を強要する学校に子どもを通わせることができませんでした。
自宅の住宅ローンもあり、仕事をやめて遠くにも行けず、福島市への職場への通勤を続けています。
避難生活は決して甘いものではありません。毎日クタクタで、子どものための時間も思うようにはとれず、生活のこと、仕事のこと、将来のこと、一人で考えることも山のようにあります。
車での通勤も雪が降ると片道で普段の生活の倍の2時間はかかります。仕事を終えて帰ってきて駐車場の雪かきをして背中を痛めたり、滑って転んであざを作ったり、叫びだしたいような不安な気持ちを抑えながら、普通の顔をして生活するのは精神的な負担も大きいです。でも将来、私は娘たちに「あなた達は大丈夫だから」と話してやりたい、そのために生きたいと思っています。
●なぜこんなアンケートを?
昨年12月25日、福島県の県民健康調査検討委員会の傍聴をしてきました。
小児甲状腺がんは113人(28人の疑いを含む)となりました。手術した85人の子どもたちのうち良性はたったひとり、ほぼ100%がガンです。
私たちには、「放射能の影響とは考えにくいと説明していますが、事故当時、職員のみならずその家族、学生までが、安定ヨウ素剤を服用し、そのことを口止めしていた福島医大がその検査をやっていること自体、信頼して子供を任せる気にはなりません。
・・この調査では、同時に考えられないような妊産婦へのアンケートを送付しています。受診 した病院で把握できるだろうに、なぜこのような妊産婦へのアンケートをするのか、自分の身内だったら、こんなひどいことが聞けるのか医師としての資質を疑います。こんなアンケート取るくらいなら、避難させるべきだと思います。
<アンケートからの一部抜粋>⇒該当する項目へチェックを入れる。‥奇形がある場合
《□白内障、□心臓奇形、□腎臓・尿路奇形、□二分脊椎(背中に穴が開いている病気)、□小頭症、□水頭症、□口唇・口蓋裂、□消化管(食道・十二指腸・空腸・回腸)閉鎖、□鎖肛、□多指・合指症、□その他》
●動労水戸のストライキに感動
私は、自分にできることはやらなければと思い、原発反対の金曜行動屋デモや集会、講演会などにできる限り参加してきました。
復興一色にそまる人たちやくだらないことに囚われて目的がわからなくなっている市民運動の限界を感じ、正直諦めの気持ちも出てきていた時に、ふくしま共同診療所と動労水戸に出逢いました。
とても被曝労働はいやだと口にすることができない福島で、動労水戸の組合が被曝問題で立ち上がり、ストライキをやってくれたことにとても驚きました。
自分だけがよければいい。この現実を見て見ぬふりをする人が多い中、診療所の先生たちも動労水戸の人たちも、本当に福島県民のために身を粉にして頑張ってくれています。その行動をそばで見ていて、私はこの人たちは絶対にうそをつかない、最後まで信頼できると思います。
‥原発再稼働を止める活動の最前線はふくしま共同診療所と動労水戸だと思っています。
福島から離れた安全なところで自分のそばの原発の再稼働反対の論議に終始するのではなく、今も放射能をばらまいている福島原発を収束させ、子どもたちを避難させることが先です。事故を収束させられない東京電力や日本政府には原発を稼働させる資格などありません。原発が爆発したらどうなるのか、福島の現実を知ってください。
爆発した原発事故の重大性に無関心で、その責任を取らせることなく、復興を名目にした政府の放射能被曝隠しに加担させられ、何をやっても国民は黙っていると思わせたことが、安倍政権暴走を許し、果ては改憲、戦争まで突き進ませているのだと思います。
もう政府や自治体へのお願いで済むような状況ではありません。
真実を知り、よく考えて反対の声を上げ、ふくしま共同診療所と動労水戸を応援し、ともに行動し、こんなふざけた安倍政権を叩き潰さなければならないと思います。
・・・・3.11福島反原発行動へ!!